2013年3月22日金曜日

ストーリーとコンテンツマーケティング



SMX WEST 2013の最終日。コンテンツマーケティングのワークショップ、その名も「Content Marketing Accelerator」に参加してみた。

講師はVertical Measuresの代表Arnie Kuenn氏。
英語でのワークショップ参加ということで無理矢理テンション上げて丸一日がんばりました。そこで今回は、学んだことを私なりに「ストーリー」の要素から捉えなおしてみたいと思います。

流れとしては・・・
①アーニーさんのプレゼンテーションでコンテンツマーケティングを戦略開発から効果測定にいたる8つのステップに分けた上で、どう最適化していくのかについてフェーズ毎に学び、
②自社のケースに適用して、実際に考え、アウトプット。
③その内容をみんなでディスカッション。感想・質問をシェア。
といった感じです。

例えば、「パブリッシャー発想で戦略立案する際の効果的かつ具体的な質問」や「ターゲット読者は今どんなトピックに関心があるのかを見つけ出す方法」「検索フレンドリーなコンテンツのあり方」「目的に応じたコンテンツ形式」などなど。とても実践的な内容でした。

話は変わってストーリー。私たちは、コンテンツマーケティングの文脈でストーリーを語るとき、とかく「コンテンツとして語られるストーリーそのもの」に限定して考えがちですが、マーケティングのプロセス全体がひとつのストーリーと捉えられるんじゃあないかと今回思ったんです。

先日ウチのセミナー講師を務めていただいた「神話の法則」の日本語版監訳者でストーリーアーツ&サイエンス研究所の岡田勲さんによるとストーリーの2大要素は「キャラクター」と「プロット」なんだそうです。これは様々な解釈ができるわけですが、今回は「自分の内側(考え)」と「自分の外側(出来事)」と捉えてみたいと思います。

すると今回学んだ8つのステップ自体は「自分の考えをより多くのターゲット・オーディエンスに届けることができる環境づくり(自分の外側)」なんですね。決してコンテンツそのものではない。そしてコアになる哲学とか一つひとつのコンテンツが「自分の内側」と捉えることができる。

その環境のなかでどの順番でどんなコンテンツをどんなトーン&マナーで伝えていくか、が一番大切になってくるんだなあと思いました。もちろんそれぞれのコンテンツにも「外側」と「内側」が存在しますよね。「データ」と「考察」のように。

考えれば考えるほど、コンテンツマーケティングのあらゆる階層にストーリーの要素が偏在していることに気付かされました。

あ、そうそう。神話の法則=ヒーローズ・ジャーニーは「ヒーローの帰還」で大団円を迎えるんです。イメージ的には左から右へ一方向にのびる時間軸ではなく円形。
一番上の写真をみるとこのワークショップのテキストも8つのステップが円形に描かれているのが象徴的ですね。

ご参考までにRobert Roseさんが書いた「コンテンツマーケティングへのヒーローズ・ジャーニー理論の適用」に関するブログをご紹介しておきます。

というワケでワタクシ、今年はストーリーテリングに本気です。







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