2013年3月17日日曜日

あの熊坂仁美さんと海外カンファレンスに参加してみた。


4日間にわたってサンノゼで行われたSMX WEST 2013が閉幕した。
会期中折りに触れて「あの」熊坂仁美さんと意見交換する機会が何度もあり、個人的にはとても実りの多いカンファレンス体験になったので、熊坂さんの許可をいただいた上でみなさんにこのことをシェアしようと思います。

もともと熊坂さんといえば「ソーシャルメディアの人」というイメージを多くの方がもっていらっしゃるのではないだろうか。もちろん私もその一人でした。でも、お話を伺ってみるとSMXが初の海外カンファレンスだったんだそうです。
それから3年。彼女は国内のソーシャルメディアの世界で一気に知名度を高めてきたワケですね。一方で自分自身のこの3年を振り返ってみると、たしかに進歩しているとは思うんですが、そのスピードが明らかに違う。この違いはいったい何なのか?今回その秘訣がすこしだけ分かったような気がします。
もちろんの個人的見解ですので、ご本人は「違う」おっしゃるところがあるかもしれません。そのときは謝ります。


熊坂さんは直感をとても大切にしてます。
「私は直感を信じて行動するんです」
とおっしゃっていたんですが、カンファレンスでの動きはまさしく。
・事前にどのセッションに参加するかは直前にササッと決めちゃう。
・参加した結果「違う」と思ったらさっさと退場。
・情報収集のために声がけする相手も直感で選んでるようです。

熊坂さんは考察をどんどん深めたり変えたりしていきます。
 これまでの成功体験から体得した考え方に全くこだわっていません。もちろんそれぞれの時点での考えはお持ちで、主張もハンパないわけですがw、いつでもそれらを書き換える準備ができているようです。いやむしろそれらを書き換えるために海外に来ているといった感じでしょうか。
   毎日かならず自分の考えを揺さぶるような情報をもって帰っている。
・アップデートされた考えを対話のなかで毎日アウトプット(喋る、図解する)してさらに整理・確認。その日のうちにブラッシュアップします。シリコンバレーで活躍中の起業家達ともガンガン意見交換してます。
・みなさんご存知のようにソーシャルでの情報発信でさらにそれらを洗練。ここでもその日から繰り返し繰り返しご自身の考えをアウトプットして、それらを深めたり変えたりしていきます。ですから、おなじコンテクストの話も初日と最終日ではずいぶん変化したりします。

熊坂さんはスピーカーだけじゃなく参加者からの情報にフォーカスしてます。
 最近では、カンファレンス参加者の目的も新しい情報収集からエキスパートとの人脈づくりにシフトしてきているようです。
・かならず最前列に座ります。それはスピーカーの話を集中して聞くためだけでなく、意識が高くていい情報を持ってる人が生息するエリアだからです。イメージとしては下の写真のはるか向こう。最前列中央といった感じですかね。毎回。
   そして近くの方からエクスクルーシブな情報を獲得していきます。
   同時に会期中ツイッターで発信されている情報も細かくチェックし、キーパーソンを見つけ出しています。
・一度縁のあった方との関係を良好に継続していて、シリコンバレーで情報・意見交換できる人脈を短期間でつくりあげています。さすがソーシャルのエキスパート。


そしてこれらのポイントを支えているのが何と言っても彼女の「行動力」ではないかと思うんです。行動力がなければ、上記のような行動はあの勢いではできないと思います。さらに高速に進化・深化させた考え方を東京に持ち帰って実践し、ビジネスの現場を変えていく。ここまでやってはじめて意味ある海外カンファレンスになるんでしょうね。

では今回そんな熊坂さんとともにカンファレンスに参加したことは私にとってどんな影響があったか?

折りに触れてカンファレンスの振り返り対話を通じて、「会社をどのように変えていくか」についての具体的なアクションアイデアを量産することができた。
 ここまでしっかりディスカッションできる機会をつくりだすことは、むしろ国内じゃ難しいんじゃないかと思います。
海外カンファレンスをより有意義なものにする「行動」を熊坂さんとの対比から変えることができた。
 出し惜しみなくTipsや意図を教えていただき感謝してます。
シリコンバレーで活躍する熊坂さんのお知り合い起業家とのディナーにご一緒させていただき、現地の状況だけでなく経営者としての気付きも多くいただけた。
 まだまだチャレンジの余地があることを思い知らされました。

というわけで、ワタクシも遅ればせながらもっとアグレッシブに攻めたいと思います。
熊坂さん、本当にお世話になりました〜。

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